周遍寺

"651年建立の古寺"

孝徳天皇の時代白雉2年(651年)法道仙人が、この山の北の峰に石に写した妙経一部全文を納め、経の尾と号し堂宇を建立したことにはじまるという古刹です。また、「広峰文書」によると1336年九州に落ち延びた足利尊氏を追う新田義貞軍をくい止めるべく、今川頼貞の軍が布陣したとあります。しかし、天正6年(1578年)羽柴秀吉軍の中国攻めの際、兵火にかかり伽藍を焼失しました。

長らく荒廃していましたが、天和2年(1682年)地元の里長高田六郎右衛門正恒兄弟らが中心になり伽藍を再興しました。その後、同山一院の密蔵院や地元の多くの方々のご尽力により幾度かの改修を重ね現在に至っています。 境内は、中央東向きに如意輪観音菩薩を本尊とする本堂や右隣の開山堂、庫裏西側の大師堂や磐座上の鐘堂などが建っており、その周りを四国八十八ヶ所めぐりが整備され、道中には高田六郎右衛門が寄進した石造多層塔などが残っています。 また、当寺に至る参道は、春は桜、秋は紅葉が美しく、境内からは遠く明石海峡大橋や淡路島などを望むことができ、歴史と自然豊かなハイキングコースとして加西観光二十選にも選ばれています。

経の尾
本堂裏の四国88ヶ所巡りの40番札所横から0.5km登ったところの三角点のあたりで、仙人が石に写した妙経を納め、堂宇を建立し、周遍寺草創の地とされる場所。北側の樹木が伐採され、眼下に南産業団地と加西市東部、その奥に鎌倉山、右手に西脇・加東の山々が望見できるます。

毘沙門天洞窟
上記山頂から樹木のトンネルをもぐり西へ約1kmの場所にあり、法道仙人が法華山行の途中に休憩したといわれるところで、毘沙門天が祭祀され同寺の奥の院とされています。入り口に碑と灯篭が建っています。

周遍寺

アクセス中国自動車道加西ICを出て左折、玉野交差点を左折し、加西別府交差点で右折、南下し、加古川との市境の手前で右折現地。

雲海

# 周遍寺からの美しい雲海

加西市には、美しい雲海が見れるスポットがあります。
中でも加西市網引町にある「周遍寺」は、雲海スポットの近くまで車で行くことができ、気軽に雲海を楽しめるスポットでもあります。
※雲海の発生にはいくつか条件があるため、期間中いつでも見れるわけではありません。

開催時期9月〜2月頃

周遍寺のマップ