法華山一乗寺散策コース
"春は花、夏は橘、秋は菊、いつも妙なる法の花山"
西国三十三カ所 二十六番札所の法華山一乗寺。
御詠歌にも「春は花 夏は橘 秋は菊 いつも妙なる法の花山」とあるとおり、春、秋の時節には桜、紅葉の名所としても知られており、特に紅葉で境内が彩られる様は見ごたえ抜群です。
また、加西産の米を使い、丁寧に純米酒だけを醸す蔵「富久錦酒造」にも立寄り、加西の地酒にも浸ることのできおすすめのコースです。
総距離11km
所要時間2時間30分
コースルート
1北条鉄道播磨下里駅
大正4年建設の歴史ある木造駅舎。この駅では平成19年から僧侶のボランティア駅長さんが、月に3日出勤し「下里庵」が開扉されています。
駅舎内には仏壇が設置され、人生相談やお経の勉強会、また鉄道ファン集いの場として地域住民に活用されています。
平成24年8月、地方企業の無償労働奉仕と浄財寄付によって最新式多目的トイレと駅前駐車場が整備されました。同時に地元の吉田清一氏とその仲間達により放浪の俳人、種田山頭火の「炎天のレールまっすぐ」等の歌碑、第三セクターの駅ホームでは全国一と言えるであろう重さ40t以上もの原石を整列した石庭が完成しました。また、古法華自然公園、長の石山への最寄駅としてハイキング客が多く利用する駅でもあります。
石庭にある1番大きな石椅子で、恋人同士が写真を撮ると、二人が幸せに恵まれるというジンクスありの、新パワースポットにぜひお越し下さい。
2富久錦酒造
ふく蔵は、加西市三口町の蔵元、富久錦直営のお店。自然と緑豊かな田園文化都市の土壌と店主の気概が織り成し生まれたお酒と素材にこだわった料理を楽しむことができます。
酒樽でモロミの仕込みに精をだす杜氏の息遣いが聞こえそうな道を通り抜け、ゆっくりと歩を進めていくと大きな格子状の扉が見えてきます。
元は酒蔵だったという二階建ての店内は、天井が高く心地よいジャズ音楽が流れてきます。ふく蔵の料理に対するこだわりは「食は純粋であるべき」。素材の良さを崩さないシンプルな調理方法で、できるだけ素材本来のおいしさを味わっていただく。
この土地で育つ食材への自信と、蔵元として、日本酒と料理のバランスを考えた職人の工夫が伺えます。心地よく演出された空間で楽しむ、おいしいお酒と料理。是非ともご堪能あれ。
3法華山一乗寺
一乗寺は、西国三十三か所第二十六番札所の天台宗の寺院です。
御詠歌にも「春は花 夏は橘 秋は菊 いつも妙なる法の花山」とあるとおり、春、秋の時節には桜、紅葉の名所としても知られており、特に紅葉で境内が彩られると山間の古寺は観光客で賑わいます。石造の卒塔婆(そとうば)を横に歩を進め、石段を上がっていくと常行堂があり、次の石段をあがると、国宝三重塔が眼前にあらわれます。
この三重塔は平安時代末期、承安元年(1171年)の建立とされており、日本を代表する古塔の一つです。屋根は、上に行くほど小さくなるように造られおり、安定感のある優美な塔であるのがよくわかります。
その他、石造宝塔、奥の院開山堂等文化財が多く存在しており、特に国宝に指定されている「聖徳太子及び天台高僧画像」は有名です。小鳥の遠音に耳を傾けながら都会の喧騒を離れ、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょう。
4北条鉄道法華口駅
大正4年建設の歴史ある木造駅舎。平成24年に地元企業の無償労働奉仕・浄財寄付によって最新式の多目的トイレ、完全舗装の駐車場が完成しました。さらに、ホーム反対側の敷地に1000本以上の樹木が植えられている駅です。また、平成24年11月には、駅舎内に米粉と地元食材を使ったこだわりのパン工房「Mon Favori」がオープンしました。
春には桜、秋にはもみじと季節感あふれるホームには、その風景をレンズにおさめようと、地元の方のみならず遠方からたくさんの鉄道カメラマンがこの法華口駅に訪れます。
また、西国三十三ヶ所、第二十六番札所「法華山一乗寺」の玄関口でもあり、第二次世界大戦時、特攻隊出撃基地として知られる「鶉野飛行場跡」への最寄駅でもあります。