特集
「ぶらっと加西」2025 vol.2
「ぶらっと加西」2025 vol.2

加西といえばこの野菜!
加西のトマト特集

ゴールデンウィークも終わり、そろそろ夏がやってきますね🌞

ゴールデンウィークが過ぎると、加西の気球シーズンが終わりを迎え、市内の田んぼでは、お米作りがスタートします。気温も高くなってきて、過ごしやすい気候になってくるこの季節、加西市ではトマトの生産が最盛期を迎えます。🍅

直売所などでは、大玉・中玉・ミニとたくさんの種類のトマトが並び、売り切れが続出するほどの人気ぶりを見せています!

今回のぶらっと加西では、そんな大人気のトマトの特集です。

「加西とまと」の紹介と市内のトマト生産者さんにインタビューしてきました。

最後までご覧ください!

01. 加西とまととは?

「加西とまと」は皆さんご存じですか?

「加西とまと」と呼ばれているのは、土耕栽培や養液土耕栽培で作られた大玉トマトのことです。

寒暖の差が大きい加西市の気候を生かして作られた「加西とまと」は、甘味とうまみが強く酸味が少ないのが特徴です。

果肉部分はぎゅっと詰まっていてしっかりとした食べ応えがあります。

「加西とまと」。中には市外からわざわざお買い求めに来られる方もいらっしゃいます。

JA兵庫みらいのかさい愛菜館でも販売されていますが旬の時期となれば、午前中には売り切れるほど大人気です!

また、「加西とまと」を使った加工食品も販売されています。

いずれもうまみがたっぷりと詰まった味が大人気の商品です。

かさい愛菜館の様子。購入するなら朝一番がおすすめ!

「加西とまと」を使用した「トマト&牛すじカレー」。
程よい酸味で女性に大人気です!

大玉の「加西とまと」の他にも中玉やミニトマトなど様々な大きさのトマトも市内では

販売されています。いろんな農家さんのトマトを食べ比べてみるのもいいかもしれませんね✨

02. 独自の栽培方法で「加西とまと」をリードする『岡田農産株式会社』(下宮木町)

今回はトマトを栽培されている農家さんにインタビューしてきました!

最初にご紹介するのは、「岡田農産株式会社」の岡田さん。

「岡田農産株式会社」の岡田社長
岡田農産のトマトについて教えてください!
当社のトマトの特徴は土壌管理をしっかりした土耕栽培で、甘味とうま味の濃い大玉トマトです。10棟のハウスを保有しており、年間で約24tのトマトを収穫します。100%直売で火・木・土曜日の11:00から販売し、直売所には市内外問わずたくさんのお客様が来られます。
岡田農産のトマト。写真では分かりづらいですがヘタがぴんっと立っていました!
これが新鮮な証拠だそうです!

栽培方法について教えてください!
収穫後の土壌管理が特徴的です。
トマト収穫が終わると、土を耕し、代掻きをして稗(ひえ)を撒きます。稗を育てることで残った肥料を吸い取ってくれて土壌がリセットされます。また、ハウスのビニールも収穫後には取っ払い、雨風にさらすことでより自然な土壌を作ることができます。
この手間暇かけて行う農法は兵庫県の中でも当社だけです。
誰にもまねできない自慢の農法です!
ハウス内のトマト。ハウスに入った瞬間にトマトの香りが充満していました!
トマト栽培で大変なことは何ですか?
たくさんあるのですが毎年安定して収穫できるようにすることが大変なことの一つです。
スムーズに栽培していくには技術が必要です。
また手間暇かかる農法なので収穫後、次のシーズンに向けての土壌管理も大変なことの一つです。
岡田農産のハウス。10棟あります。
岡田農産で作られている「太陽のトマトピューレ」について教えてください。
トマトを栽培していると実が割れたトマトなど廃棄する分が出てきます。
そのトマトをどうにかできないかと考えたときに、製品化したのが「太陽のトマトピューレ」です。
自慢のトマトをぎゅっと凝縮したピューレなので、シンプルですが料理にコクが出るとお客様に人気の商品です。
岡田農産株式会社の太陽のトマトピューレ。五つ星ひょうごにも認定されています。

最後にお客様へ一言!
当社はお客様の声を直接聞きたいからこそ、直売にこだわっています。
自慢のトマトをぜひ一度味わってみてください!

岡田さんのトマトを食べるとほかのトマトとの違いが一口でわかります!こだわりのトマトを一度ご賞味ください!
SNShttps://www.instagram.com/mika.okada.543/?hl=ja
販売場所直売所(加西市下宮木町363-3)
営業日:火・木・土 11:00~売り切れまで

03. 最新の技術で管理するトマト『よしよし畑株式会社』(下宮木町)

次にご紹介するのは、同じく下宮木町にある「よしよし畑株式会社」の久世さん。

「よしよし畑株式会社」の久世社長。
「よしよし畑」のトマトについて教えてください!
このトマトを食べてくれる人を「よしよし」元気に幸せにしたいので、甘いだけでなく香りや旨味もしっかりあって、食べ心地のよいトマトを目指しています。嬉しいことに子供たちにも大好評です。
よしよし畑の中玉トマト。トマトとは思えない甘さがありました!
栽培方法について教えてください!
私たちの畑では、土にしっかり根を張らせる土耕栽培を行っています。
有機肥料やミネラル類をたっぷり使い、土の中の微生物とも力を合わせながら、まず何より健康な植物を育てることを大切にしています。
一方で、土の水分量や肥料の濃さといった目に見えにくい部分はセンサーやAIに助けてもらい、作物にとってちょうどいい環境を整えています。
人の目と手、そして最新の技術の力を合わせることで、難しい土耕栽培でも安定した栽培を実現できました。その結果、長期栽培で10月中旬から6月末まで出荷しています。

よしよし畑のハウス内。
1週間で30cmも伸びるので収穫しやすいように伸びた茎をどんどん下げて同じ高さにするそうです。
チーム作りにも力を入れているとのお聞きしました!
みんなで力を合わせるチーム作りに特に力を入れています。
チームワークを磨くことで、とうもろこしなど作物の種類を増やしたり、休日の確保など働きやすい環境を作ったり、農業のさまざまな課題を少しずつ乗り越えています。
また仕入先や販売店、地域の皆さん、そして野菜を選んでくださる食べ手の方々も、私たちはチームの大切な仲間だと考えています。
仕事や食卓を通じて仲間が増えていく感覚は、とても心地よく、毎日のやりがいの源になっています。
トマトについて熱く語る久世さん。思わず聞き入ってしましました。
就農のきっかけは何ですか?
私は都市の近くで野菜作りをすることに可能性を感じていました。
食べ手のすぐそばで育てれば、完熟収穫ができ、輸送コストも抑えられ、何よりお客さまと直接コミュニケーションがとれます。
私自身は営業の仕事をしてきて、妻はデザインの専門家。
それぞれの得意分野を活かして、土地柄や人柄が伝わる野菜を届けられたら、食卓がもっと豊かになると考えました。
さらに、これまで商社や農薬メーカーで得た経験と新しい農業技術も取り入れれば、生産性も高められるはずだと感じたのです。
加西市での就農は、兵庫県主催の新規就農相談会がきっかけでした。
そこで加西市のブースに立ち寄り、市役所の方と出会い、そのご縁で加西市に移住して農業をスタートしました。
よしよし畑のハウス。右の大きなハウスが中玉とまと。左のハウスが大玉トマト。
最後にお客様へ一言!
2018年にスタートしたばかりのまだ新しい農家ですが、毎年新しい課題に挑戦し、そのたびに少しずつ良い畑になってきました。
美味しい野菜をたくさん収穫することと、関わるすべての人の幸せを増やすこと。
この二つを大切に、これからも挑戦を続けていきます。
自信作のトマトとともに、私たち「よしよし畑」の歩みも応援していただけると嬉しいです。
加西で就農してどんどん新しいことに取り組む久世さんのトマト。
トマト嫌いの方でも食べれちゃうトマトをぜひお買い求めください!

HPhttps://www.instagram.com/yoshibatake/?hl=ja
販売場所(市内)かさい愛菜館、すがの商店

04. まとめ

今回は加西のトマトを紹介しました!

お二人の生産者にお話を聞きましたが初めて知ることばかりで農業の奥深さを知ることができました。

トマトは本当に美味しくて、いろんなトマトを食べてきましたが1,2を争うほどの美味しさでした!

ちなみにトマトは3月~5月にかけてが一番美味しいそうです。

とても人気なのでぜひ朝一番に加西のトマトをお買い求めください!

ファンになること間違いなしです🍅

取材協力:岡田農産株式会社
     よしよし畑株式会社


作成・編集:(一社)加西市観光協会 山崎👓