「北条鉄道」縦断コース
"ゆったりとした田園風景。北条鉄道沿線を歩く"
北条鉄道(ほうじょうてつどう)は、粟生駅~北条町駅を結ぶ全長13.6km、片道22分のローカル線です。
町から町へと人を運ぶ鉄道。通勤や通学などに利用され、とかく便利さや効率を求められる乗り物ですが、北条鉄道には、ローカル線ならではのゆったりとした時間、窓の外を流れるように広がる田園風景。
心地のよいエンジン音と振動。かつてのにぎわいの面影を残しながらたたずむ無人の駅舎風景なども魅力で、単なる移動手段というだけでなく、そこで味わう贅沢な時間も魅力の鉄道です。
そんな北条鉄道の8つの駅を巡るハイキングコースです。
総距離16km
所要時間3時間30分
コースルート
2網引駅
旧網引駅舎は昭和59年焼失しましたが、平成25年2月地元企業の無償労働奉仕と浄財寄付により網引駅が完成しました。駅舎内ではボランティア駅長による「切り絵教室」や「鉄道グッズ」の販売、地域住民との交流を広げる憩いの場として活用されています。 同時に駅周辺はサイクリング中間点休憩所として、最新式多目的トイレ、駐車場、駐輪場、花壇が整備され、多くの方々にご利用頂いております。
3田原駅
播州鉄道開業から40年後の昭和27年2月に駅が開業しました。駅には駅舎がなかったため、平成22年に当時、埼玉県のものづくり大学の生徒であった加西市出身の上田さんと大学仲間がボランティア労働奉仕で地元の間伐材を使い、加西市特産のぶどう栽培をイメージしたユニークな駅が完成しました。駅舎ができたがトイレがなく不便な駅でしたが、平成24年12月に地元企業の無償労働奉仕と浄財寄附で最新式多目的トイレ、駐車場、ホームに上がるスロープが完成し利用頂いています。
4法華口駅
大正4年建設の歴史ある木造駅舎。平成24年に地元企業の無償労働奉仕・浄財寄付によって最新式の多目的トイレ、完全舗装の駐車場が完成しました。さらに、ホーム反対側の敷地に1000本以上の樹木が植えられている駅です。また、平成24年11月には、駅舎内に米粉と地元食材を使ったこだわりのパン工房「Mon Favori」がオープンしました。
春には桜、秋にはもみじと季節感あふれるホームには、その風景をレンズにおさめようと、地元の方のみならず遠方からたくさんの鉄道カメラマンがこの法華口駅に訪れます。
また、西国三十三ヶ所、第二十六番札所「法華山一乗寺」の玄関口でもあり、第二次世界大戦時、特攻隊出撃基地として知られる「鶉野飛行場跡」への最寄駅でもあります。
5播磨下里駅
大正4年建設の歴史ある木造駅舎。この駅では平成19年から僧侶のボランティア駅長さんが、月に3日出勤し「下里庵」が開扉されています。
駅舎内には仏壇が設置され、人生相談やお経の勉強会、また鉄道ファン集いの場として地域住民に活用されています。
平成24年8月、地方企業の無償労働奉仕と浄財寄付によって最新式多目的トイレと駅前駐車場が整備されました。同時に地元の吉田清一氏とその仲間達により放浪の俳人、種田山頭火の「炎天のレールまっすぐ」等の歌碑、第三セクターの駅ホームでは全国一と言えるであろう重さ40t以上もの原石を整列した石庭が完成しました。また、古法華自然公園、長の石山への最寄駅としてハイキング客が多く利用する駅でもあります。
石庭にある1番大きな石椅子で、恋人同士が写真を撮ると、二人が幸せに恵まれるというジンクスありの、新パワースポットにぜひお越し下さい。
6長駅
大正4年建設の歴史ある木造駅舎。戦前までは建築用長石として、石・農産物の出荷駅として栄えた駅の一つです。現在ではボランティア駅長さんが、オーストラリア人講師を招き『駅ナカ英会話教室』を開校されております。また、日曜日にはボランティア駅長の長野さんによる『針灸治療』も開業されるなど、様々に活用されています。 また、この駅も平成25年度に地元企業の無償労働奉仕、浄財寄附で、多目的水洗トイレと駅前整備が計画されています。
7播磨横田駅
播州鉄道開業から40年後の昭和27年2月に駅が開業しました。春の桜が満開の時期になると鉄道カメラマンが多く訪れる駅です。また、兵庫県立フラワーセンター、加西グリーンエナジーパークの最寄駅です。