~国宝三重塔をはじめ文化財の宝庫~
加西市街から、車で約15分。
つづら折りの山道を抜けると法華山一乗寺に着きます。一乗寺は、西国三十三か所第二十六番札所の天台宗の寺院です。
御詠歌にも「春は花 夏は橘 秋は菊 いつも妙なる法の花山」とあるとおり、春、秋の時節には桜、紅葉の名所としても知られており、特に紅葉で境内が彩られると山間の古寺は観光客で賑わいます。
石造の卒塔婆(そとうば)を横に歩を進め、石段を上がっていくと常行堂があり、次の石段をあがると、国宝三重塔が眼前にあらわれます。
この三重塔は平安時代末期、承安元年(1171年)の建立とされており、日本を代表する古塔の一つです。
屋根は、上に行くほど小さくなるように造られおり、安定感のある優美な塔であるのがよくわかります。
その他、石造宝塔、奥の院開山堂等文化財が多く存在しており、特に国宝に指定されている「聖徳太子及び天台高僧画像」は有名です。
小鳥の遠音に耳を傾けながら都会の喧騒を離れ、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょう。