例年11月末になると約4,000キロにも渡る長旅を終え、コハクチョウの群れが飛来します。加西市は、国内最南端のコハクチョウ越冬地の一つです。コハクチョウが初めて飛来したのは1980年ごろ。当時は数羽でしたが、毎年少しずつ増え、近頃は50羽以上の群れが飛来します。水辺を優雅に舞う姿と水草をついばむ灰色の幼鳥の愛らしい姿が地元住民やカメラマンを楽しませています。
観察される際は、ゴミのポイ捨てや餌付けの禁止などのマナーを守りましょう。
コハクチョウ
東光寺の本山にあたる、比叡山の行事に合わせて、毎年1月8日の夜、鬼会の儀式が行われます。
儀式は、本殿拝殿で「田遊び」から始まり、福太郎・福次郎・田主が、種まきから収穫までのしぐさをして、五穀豊穣を祈ります。県下ではこの東光寺にだけ伝わっている非常に貴重な儀式です。「田遊び」が終わると、引き続き「鬼追い」の行事となり、赤鬼がたいまつ、青鬼が矛を持って、堂内をあばれ回り、悪霊や災難を追い払います。この福太郎・福次郎、そして赤鬼・青鬼には、厄年の男性が扮することで厄払いになると言われています。
ちなみに鬼というと悪いものと考える方も多いと思います。しかし、ここでの鬼は海のかなたや山奥から祝福のために人里に下りてくる神様のことだと言われています。