法華山一乗寺の御詠歌「春は花 夏は橘 秋は菊 いつも妙なる法の花山」と謳われているように、一乗寺はもちろんのこと、秋の季節になると市内の多くの木々が真っ赤に色づき、多くの来訪者で市内は賑わいます。また、県立フラワーセンターの北側入り口から事務所に向かう一本道(花と彫刻の道)の両側に植えられたモミジバフウの並木道は、映画やドラマに出てきそうな雰囲気があり市内の紅葉を楽しむスポットの一つになっています。
稲穂が金色に実り垂れ下がる頃、その年の五穀豊穣や無病息災を祈るため、ここ加西市においても、多くの神社で秋祭りが実施されます。神輿や屋台の練り歩きなど、数百年続く伝統行事を是非、ご覧あれ。
稲荷神社
庚申堂(清水寺)境内に立つ、お葉つきイチョウは県天然記念物に指定されており、樹高33m、根廻り5.9m、目通り幹囲4.0mをはかる推定樹齢300年の大イチョウです。葉のふちに種子(ギンナン)をつける珍しいもので、これは、二股にわかれた軸の先の胚珠を乗せている部分が伸びだして葉になるために起こるといわれています。
庚申堂(青面山清水寺)
江戸時代に書かれた「播磨鏡」によると「庚申堂」は10世紀中頃、紀貫之による建立とされており、天正年間(16世紀後半)に焼失しましたが、寛文年間(17世紀後半)に地元の青山正俊によって一棟が再建されました。庚申堂の名は庚申信仰から来ていると思われ、今でも毎年3月の第2日曜日には初庚申祭があり、大護摩焚きが行なわれています。